JK

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入学してから初めてのテスト週間になった。部活も休みに入る。テスト範囲はそんなに広くないし、勉強をしてみても思ったより時間が余る。机に向かっても、なんだか手持ち無沙汰で、ついスマホが気になってしまう。副部長との会話を思い出した。――「俺、行き...
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-title 5-

普段はわたしと咲良、ふたりで部活に行くようになった。「副部長、怪我はもうすぐ治りそうですか?」「うん、もうすぐだよ。ごめんね、心配かけてるよね?」「そんな、謝らないでください。」「ごめん、ごめん。」副部長は会話を続けた。「そういえば、もうす...
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体育館をのぞくと、ちょうど目の前で卓球部が準備してるところだった。部活があるから行けないって言ってた果穂も、なんだかんだで一緒にいる。「みんなで来てくれたの?」太田くんが優しく出迎えてくれた。「みんなで見学をしても大丈夫かな?」そう聞き返す...
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-title 3-

「学級役員決めるぞ。級長と副級長は先生が任命するから。級長は廣田貴正、副級長は田中咲良に頼む。みんなは他の役員を決めてくれよ。」担任の杉ちゃんが大きな声を出してる。杉ちゃんはちょっと変わってて面白い。現代国語を担当しているだけあって、話し上...
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-title 2-

「学校、どこ。」家から学校までが果てしなく遠い。これから入学式なのに、もう退学したい。これから3年間もこの道を通うなんて、ちょっと信じられない。小さな駅で電車を降りて、そこから学校までは歩いて15分。その道のりにはコンビニひとつなくて、目の...
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-title 1-

夏香の家で高校受験に向けて勉強をしている。こたつの温もりとミルクティーの甘い香りが時計の針をゆっくり動かしているようで、受験なんて永遠に来ない気がした。――どうせ成績、よくないし志望校を決める時に、自分自身へのマイナスポイントをまたひとつ追...
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-prologue-

“どうせ顔、かわいくないし”“どうせスタイル、よくないし”14歳の小さな世界ヒロインになりたいわたしは鏡の前でそう思ってる